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卵の賞味期限切れ、いつまで食べられる?加熱すればOK?真の消費期限とは

自炊・料理
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卵の賞味期限は、多少過ぎていても食べられると聞いたことはありませんか?
ですが実際のところ、何日過ぎても大丈夫なのか判断しづらいですよね。

こんにちは!カーサミアライターのあんどうです。

今回は卵の真の消費期限と、パッケージに表記されている「賞味期限」を決める業界事情について解説します。
あまり知られていないことですが、実は「日本卵業協会」のサイトに、賞味期限に関する事情が詳しく書かれていたんですよ!

賞味期限を過ぎてしまった卵を、安全に食べるための調理方法にも触れます。
ぜひ参考にしてください!

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卵の賞味期限を設定する業界事情とは?

4月17日に購入した卵。5月3日に設定された賞味期限経過後は加熱調理して食べるようにとのこと|筆者撮影

卵の賞味期限を設定する、業界の裏事情!?に迫ります。

卵の賞味期限とは

賞味期限とは、未開封の状態で指定の保存方法を守っていた場合に、美味しく食べられる期限のことです。

卵で食中毒と聞くとサルモネラ菌を思い浮かべる方が大半だと思いますが、卵が実際にサルモネラ菌に汚染されている可能性は非常に低いです。
万が一汚染されていたとしても、元々卵が持つ殺菌酵素のはたらきによって菌が増殖することはありません。

ですが、卵が古くなって鮮度が落ちると殺菌酵素のはたらきが弱まり、サルモネラ菌がたちまち増殖を始めます。

「卵の賞味期限」は、このサルモネラ菌の増殖が発生しない期間を基準に設定されています。

つまり、「卵の賞味期限」=「卵を安心して生食できる期限」ということですね。

では、卵が安全に食べられる期間とは具体的にどれくらいなのでしょうか。「日本卵業協会」によると以下の通りです。

時期平均気温生食できる期限
夏期(7〜9月)27.5℃排卵後16日以内
春秋期
(4〜6月、10〜11月)
22.5℃排卵後25日以内
冬期(12〜3月)10℃排卵後57日以内
引用元:日本卵業協会「表示とタマゴの安心」

設定条件

東京において特別の保冷などを行わない常温(外気温)での流通後に、家庭などで冷蔵庫(10℃以下)で7日間保管する場合。

引用元:日本卵業協会「表示とタマゴの安心」

卵の賞味期限を決める業界事情とは?

スーパーなどで卵が販売される時には、より新鮮・安全なものを販売するために、「卵の保存温度と生食できる日数」から算出されるものよりも、短い日数が賞味期限として設定されています。

つまり、卵の賞味期限はパック事業者と量販店、バイヤーの話し合いで決められているというのが実情です。

年間を通して、パック後2週間(14日)程度を賞味期限とすることが多いのだとか。

参考:日本卵業協会「表示とタマゴの安心」0102

となると、気温の低い時期だとパッケージに記載されている「賞味期限(14日)」と、実際の「生食できる期限(57日)」には、1ヶ月以上の差があるかもしれないのですね…!

卵のパッケージに表示されている賞味期限と、真の消費期限にこんなにも差があるとは驚きです!

賞味期限を過ぎても、まだ食べられるかもしれない…とはいえ、お店の人たちが「安全に生食できるように」と考えて定めてくれている賞味期限なので、できるだけ守りましょうね。

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賞味期限が切れた卵の、真の消費期限とは?

賞味期限と消費期限の違いは?

(左)賞味期限間近の卵(右)購入したばかりの卵  白身の弾力が違いますがまだまだ食べられます|筆者撮影

「消費期限」は、指定の保存方法を守っていた場合に安全に食べられる期限のことです。これは必ず守らなくてはなりません。

一方で卵の場合の「賞味期限」は、生食で安全に食べられる期間(それも十分な余裕を持って算出したもの)です。

実際、卵は、賞味期限が過ぎたからといってすぐに腐るわけではありません。
実際に卵が腐るまでには、相当な時間がかかりますよ。

賞味期限が切れた卵、食べても大丈夫?

日本卵業協会のホームページ「タマゴQ&A」に掲載されている、「卵は賞味期限を過ぎたら食べられないの?」という問いに対する回答がこちら。

賞味期限を過ぎた卵は加熱調理(70℃ 1分以上、他の食材と混じる場合は75℃ 1分以上)して食べてください。但し保存(常温保存等)の状態によっては腐敗確認し廃棄した方が安心です。

引用元:日本卵業協会「タマゴQ&A」(原文ママ)

仮にサルモネラ菌が増殖していたとしても、70℃以上の熱を1分加えれば死滅するそうです。

ということは、卵を購入後に冷蔵庫できちんと保管していれば、賞味期限が切れた卵も加熱調理すれば、一定期間は食べても大丈夫ということですね!

ただし、割れた卵・ヒビの入った卵はこの限りではありません。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

割れちゃった卵、冷蔵庫で何日もつ?保存法や大量消費レシピを紹介
卵を食べようと思ったら、殻にヒビが入っていた…いつ割れたかわからないと、食べても大丈夫か不安になりますよね。でも捨てるのももったいない。今回は、割れた卵の賞味期限や保存方法を解説します。おすすめの調理方法も紹介しますので、参考にしてくださいね。割れちゃった卵の賞味期限は、「殻が割れている程度」と、「割れてからどれだけ時間が経っているか」によって異なります。いずれも冷蔵庫で保存した場合で、卵の殻が完全に割れて、中身が見えてしまっている状態なら1日・中身が出てくるほどではないけれど、殻にヒビが入っている状態なら2〜3日が限度です。とはいえ、一度空気に触れた卵の中身はどんどん酸化が進み、雑菌が繁殖しやすくなります。賞味期限を待たずに、できるだけ早く調理して食べましょう。いつ割れたかわからない卵は危険です。安全面を考慮して廃棄してください。割れた卵はサルモネラ菌が繁殖しやすくなっているので、生食厳禁です。ですが、サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱すると死滅します。先述した期間内であれば、しっかり加熱調理をすれば割れた卵も食べられますのでご安心ください。また、割れた卵の液が他の卵についちゃったときは、水洗い厳禁です。卵の殻の表面を水で洗うと、殻にあいている無数の微細な穴(気孔)から、水と一緒に雑菌が入り込む可能性があります。割れた卵の液がついた卵をきれいにする時は、汚れをキッチンペーパーなどで軽く拭き取る程度にしてください。食中毒の原因となるサルモネラ菌は、10℃以下の環境ではほとんど増殖しないといわれています。そのため、割れた卵は冷蔵保存が必須です。一度にたくさんの卵が割れてしまったら、すぐに調理して食べきるのは大変です。そんな時は割れた卵を溶き卵にして、製氷器に流し入れて冷凍保存がおすすめ。1ブロックずつ使えて便利なんですよ。この方法でおよそ1ヶ月程度日持ちします。薄焼き卵やそぼろなどに調理して、小分けにして冷凍保存すれば1週間程度保存可能です。必要な時に解凍して、料理のトッピングに使えます。殻にヒビが入った程度あれば、ゆで卵にしてしまうのも手です。割れた卵を大量消費するなら、スパニッシュオムレツ、手作りマヨネーズ、卵焼きなどがおすすめです。フードロスは極力減らしたいもの。うっかり卵を割っちゃった時に、ぜひ試してくださいね!

賞味期限が切れた卵は、加熱して食べよう!

これくらい固茹ですれば賞味期限が切れた卵も安心|イメージ画像:写真AC

賞味期限が過ぎた卵を食べるときは、生卵はもちろん、半熟卵・温泉卵もNG。茶碗蒸し、プリンなどの低温加熱料理や、しっかり火が通りにくい卵スープ、フレンチトーストなども避けたほうが良いでしょう。

「真の消費期限」までまだ日数があるとしても、安全のため、固茹でのゆで卵や、しっかり焼きの料理に使いましょう。

そして賞味期限を過ぎた卵は、できるだけ早く食べてください。
期限を過ぎないに越したことはないので、事前に料理の計画を立てて使い切るのが理想ですね。

賞味期限が切れた卵、こんなのは食べちゃダメ!

最終的に食べられるかどうかを判断するポイントは、卵の見た目と匂い。
腐っていると卵黄も卵白も黒く変色して、強い腐敗臭を放ちます。

また賞味期限内であっても、冷蔵庫に入れずに常温保存していた場合は、腐っている可能性があるので気をつけましょう。

割った時に卵黄と卵白が混ざり合っているものや、卵黄が崩れてしまうものも劣化が進んでいます。
違和感を感じたら食べずに廃棄してください。

Q
賞味期限が切れた卵、食べられる?
A

賞味期限は「家庭の冷蔵庫で保存した場合、安全に生食できる期限」として、定められているものです。
賞味期限が過ぎた卵を食べるときは、しっかり加熱して食べましょう。70℃ 1分以上、他の食材と混じる場合は75℃ 1分以上が目安です。半熟卵・温泉卵はNGですよ。

ただし、冷蔵庫(10℃以下)に入れず常温保存していた場合は、この限りではありません。

賞味期限を過ぎても食べられるとはいえ、時期と保存の仕方によって状況は変わります。
見た目や匂いに違和感を感じたら食べないようにしてくださいね。

卵の賞味期限と消費期限に関する正しい知識を身につけて、フードロスを防ぎましょう!

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