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ワンルーム・1Kで猫を飼うときの家具レイアウトは?トレーナーが解説

ペット
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この記事では「ワンルームや1Kで猫を飼うときの理想的な家具のレイアウト」について、猫のトレーニングサービスを行っているPeT2rainee(ペットレーニー)の代表トレーナー、高橋ルミさんが解説します。

アニマルトレーナー・高橋ルミ
アニマルトレーナー・高橋ルミ
教えてくれたのは…

前職はイルカのトレーナー!
現在は自身で「ペットのトレーニングレクチャーサービス」を提供する株式会社PeT2raineeを運営し、幅広い動物・ペットのトレーニングに携わるプロのアニマルトレーナー。

動物の専門学校を卒業後、株式会社横浜八景島の飼育部門に入社。約5年間で約12種類の動物の飼育・トレーニングに携わる。飼育員としても幅広い動物種の経験をもつ「カリスマアニマルトレーナー」。
水族館を退職後は、動物の行動学に基づいたトレーニングを学ぶために、麻布大学発のスタディー・ドックスクールに通い、犬並びに動物の行動学に対する知識を深める。

・愛猫は犬顔負けの技をもつ猫として、SNS総フォロワー約40万人超えのペットインフルエンサー
・「ニノさん」「ねこ自慢」などのテレビ出演経験もあり。

アニマルトレーナー・高橋ルミさんをフォローする
高橋ルミさんが代表を務める「飼い主のためのトレーニングレクチャーサービス」株式会社PeT2rainee

こんにちは、アニマルトレーナーの高橋です。
 
限られたスペースのワンルームや1Kでも猫を飼えます。

ですが、なるべく愛猫が快適でケガしないように、家具の配置や部屋の中で移動する際の動線を猫用に考えてあげる必要があります。

今回は、どんなことに注意して、どこにどんな家具を置けばよいのかについて解説していきます。

理想的に家具を配置したお部屋の間取り図も公開しますよ!

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猫を飼う場合、家具のレイアウトを考える際に意識すべきポイント5選

写真提供:著者

ワンルームや1Kで猫を飼う場合、限られたスペースを最大限に活用して猫との快適な生活を送るには、どんなことに注意して家具をレイアウトすればいいか。

ポイントを5つ紹介していきます。

ポイント1 安全性

隠れ場所の設置

机の下に猫
写真提供:@sachi_sr44(Instagram) おさむくん

猫は安全な隠れ場所を求める傾向があります。

人間用の家具を選ぶ際にベッドやソファ、テーブルの下に空間がある物を選ぶのも手ですが、猫が身を隠せるグッズを購入して置いてもいいでしょう。

転倒防止

キャットタワー
写真提供:著者

猫がジャンプしたり登ったりしても家具が転倒しないように、安定した家具を選び、必要に応じて家具を固定しましょう。

ポイント2 空間の効率的な利用

多目的家具の利用

家具は、猫が遊べるような構造の物やトイレなどを収納できる物など多目的要素がある物を選んで、限られたスペースを有効活用しましょう。

また、収納が付いたソファやベッドを選ぶことで、猫用品をすっきりと片付けられます。

垂直空間の活用

大きなタワーに猫
写真提供:@yoshio_minuet0208 (instagram) よしおくん

キャットタワーを設置したり、壁に棚を取り付けたりすることで、猫が上下に動き回れるようにしましょう。

キャットタワーやキャットステップは、上下運動だけでなく、爪とぎや休息もできる優れたアイテムなのでおすすめ。

タワーにゴロン
写真提供:@komugi8121013 (Instagram)こむぎちゃん

設置するのにおすすめの場所は、窓際です。

外の景色が好奇心を刺激するだけでなく、日光浴することで猫の健康維持にも繋がります。

ポイント3 清潔さの維持

猫砂トイレの配置

写真提供:@myau_33 (Instagram) コメットちゃん

猫砂トイレは、風通しが良く、かつ部屋の隅など人目につきにくい場所に置くことが重要です。特に猫の場合、排泄物が臭うのでキッチンや食事エリアからは離して置きましょう。

掃除しやすい素材の家具を選ぶ

猫の毛や爪とぎによるダメージを考慮して、掃除がしやすく傷が付きにくい素材の家具を選びましょう。

★猫の引っ掻きに強いおすすめ素材★
・スエード調
・ラムース(人工皮革)
・合成皮革

ポイント4 猫のストレス低減

運動スペースの確保

猫が十分に運動できるスペースを確保するため、家具は最小限にしましょう。

視界の確保

猫 窓見てる
写真提供:@haru_pon_sumire  (instagram)ぽんちゃん、すみれちゃん

猫は高い場所から周囲を見渡すのが好きです。
可能であれば、窓辺にスペースを作り、外の景色を楽しめるようにすると日々の刺激に繋がります。

ポイント5 猫と飼い主の交流

共有スペースの確保

写真提供:@ chicorin_1123(instagram)チコ様

ソファやベッドなど、猫と飼い主が一緒にリラックスできる共有スペースを確保しましょう。人と猫の間の絆を深められます。

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猫が運動しやすい動線を作るポイント

猫はずっと室内にいることが多いので、運動しやすい動線(猫が通る経路)を作る必要があります。

猫が自然と身体を動かしたくなるような環境を整えることが重要。
猫は、犬と違い高いところに登ったり降りたりすることがとっても得意な生き物です。その点を踏まえて解説していきます。

ポイント1 垂直空間の活用

キャットタワーや壁面棚

イメージ画像:ぱくたそ

前述したように、垂直空間を活用することで、ワンルーム・1Kの限られた床面積の中でも猫が上下運動できるようにします。

キャットタワーや壁に取り付けられる棚を設置し、猫が上下に移動できるようにしましょう。
これらのアイテムを活用することで、猫の登る本能を刺激し、運動の機会を提供するだけではなく、床を広く活用できます。

安全なジャンプエリアの確保

イメージ画像:写真AC

家具を配置する際には、猫が安全にジャンプできるように配慮しましょう。

たとえば、キャットタワーの頂上から近くの棚や窓枠へと安全に飛び移れるようにします。これにより、猫は家具間を自由に移動し、運動する楽しさを得られます。

ポイント2 探索を促すレイアウト

隠れ場所と見晴らしのよい場所を作る

箱に入った猫
写真提供:@persiancat__pechan.1108 (Instagram) ペーちゃん

 
猫は探索を楽しみます。ですから、ベッドの下やソファの後ろなど、隠れられる場所と、窓辺の棚のような見晴らしの良い場所をバランスよく配置します。

そうすることにより、猫は探索や休息を自然に楽しめます。

ポイント3 スペースの確保

床面の整理

広い床に猫
写真提供:PetSnowy 広報部長Rui君

前述しましたが、猫が安全に運動できるように、床面は常に整理整頓された状態に保ちましょう。不要なものが床に散乱していると、猫が運動する際に邪魔になり、けがの原因にもなりかねません。

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猫と暮らすお部屋、理想のレイアウト図を公開!

ここまで紹介したものも含め、猫を飼う部屋にある代表的な家具やアイテムをワンルーム・1Kの間取り図に配置したレイアウト図を作ってみました。

猫と暮らす場合の参考にしてください。

猫を飼う部屋にある代表的な家具やアイテム

1. 猫砂トレイ
2. キャットタワー(爪研ぎ機能や隠れ家要素もあると◎、隠れ家、爪研ぎなど上記のアイテムに機能がなければ、別途用意しましょう)
3. キャットケージ
4. ベッド
5. ソファ
6. ローテーブル
7. テレビ

★水飲みやごはんエリアは、ケージがある場合はケージ内、無い場合はコンセントなどの位置も考慮しながら設定しましょう。

1Kの場合

レイアウト図作製:筆者(以下同様)

ベッドと壁の間にキャットタワーを置いたレイアウト。

窓際に猫トイレを設置しています。ベランダに蓋付きの排泄物用のゴミ箱を置くのも良いでしょう。消臭機能をプラスするとなお良いですね。

キャットケージや収納タンスなど、家具の上部スペースを活用して、隠れ家になるアイテムを置くのもオススメです。ソファの上の壁にはキャットウォークが設置できます。

物が少ない人は、テレビ台の代わりにテレビスタンドを使うのもオススメです。

ワンルームの場合

1Kよりもスペースに限りのあることが多いワンルームでは、テーブルは折りたためるものだと便利です。

キャットケージ内にトイレ・ご飯スポットを設置。収納家具やキャットケージの上部にはキャットステップを設置し、壁を有効活用しましょう。

部屋を広く有効的に使えるように、収納家具や多機能家具を取り入れましょう。

壁の有効活用の例

壁の有効活用の例

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猫種別のレイアウト・アイテム選びの基準

猫種によって異なる特性を持つため、住環境や家具のレイアウトを考える際にもそれぞれの特性に合わせた配慮が必要です。今回は、大型猫種、短足猫種、活発な猫種の3つの例を挙げて解説します。

大型猫種

写真提供:@nonandruri (Instagram) ノルくん、ルリちゃん

「メインクーン」「ノルウェージャンフォレストキャット」「サイベリアン」「ラグドール」「ラガマフィン」といった大型猫種は体重が重いため、ジャンプしたり遊んだりする際に家具が耐えられるように、特に頑丈で安定した家具を選ぶ必要があります。

また、大きな体を快適に伸ばしたり、リラックスしたりするための十分なスペースが必要です。小型の猫種より大きな飼育グッズが必要となるので、狭めのワンルームや1Kの場合には、飼育する前に十分な運動スペースが確保できるか要検討です。

短足猫種

イメージ画像:写真AC

「マンチカン」、「ミヌエット」といった短足猫種は高い場所へのジャンプが苦手なことが多いので、床からの高さが低い家具や、少しずつ登れるようなキャットタワーを選びましょう。

ジャンプが苦手な猫が無理に高い場所に登ろうとすると怪我のリスクがあるため、無理なジャンプを促さないレイアウトを心がけます。

活発な猫種

イメージ画像:写真AC

「ベンガル」、「アメリカンショートヘア」、「アビシニアン」などの活発な猫種は多くの運動を必要とするため、家の中で安全に走り回ったり遊んだりできるスペースが必要です。

垂直空間の利用も促し、彼らが上下に動けるようにキャットタワーや壁棚を設置します。
また、さまざまな遊び道具や隠れ場所を用意して、探索欲求や運動欲求を満たすことが大切。運動量が多い猫種には、彼らを飽きさせないように環境を工夫することが求められます。

猫種ごとの特性を理解し、それに合わせて生活環境を整えることは、猫の健康や幸福にとって非常に重要です。猫が安全に快適に過ごせるように、猫種ごとの特性に配慮したレイアウトを心がけましょう。

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模様替えをする際に猫がストレスを感じやすいポイントと対処法

時には家具の配置を変えることで、猫の好奇心を刺激し、新しい運動の機会を提供します。ただし、一度に大きな変更は避け、少しずつ配置を変えて慣れさせることが重要。

猫にとっての模様替えは、ストレスの原因になる場合があります。(もちろん個体差もあります)

以下は、猫が模様替えによってストレスを感じやすいポイントと対処方法です。

縄張り意識

猫は自分の縄張りと感じる場所に強い愛着を持っています。家具の位置や部屋のレイアウトが変わると縄張りが侵されたと感じ、不安やストレスを感じることがあります。

対策

お気に入りの場所やアイテムの変更は急な変更は避けて少しずつ行いましょう。

ルーティンの変化

猫は日常のルーティン(決まった手順、習慣)を大事にする生き物です。食事、トイレ、遊び、休息の場所など、日常生活のパターンが変わると、適応するのに時間がかかり、その間ストレスを感じることがあります。

対策

食事やトイレの位置を変えず、できるだけ日常のルーティンを守ります。
トイレの位置を変えたい場合は、今まで使っていたトイレを片づける前に、新しい場所に新しいトイレを置いて慣れてもらいましょう。

隠れ場所の変化

安全な隠れ場所や休息の場所が変わることも、猫にとってストレスの原因になります。特に新しい環境や変更されたレイアウトに馴染むまでは、猫は落ち着かないかもしれません。

対策

お気に入りのアイテムをいくつか設置しておくと良いでしょう。

新しい刺激

新しい家具のにおいや、見慣れない配置は、好奇心を刺激する一方で、猫にとっては未知の脅威と感じることがあります。

対策

いつも使用しているお気に入りのおもちゃや毛布など手軽に移動できるものがあればそばに置いてみましょう。

Q
猫をワンルームや1Kで飼うとき、お部屋のレイアウトの注意点は?
A

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