今回は、一人暮らしで災害に遭遇した際に困らないために、事前に自宅に備えておくべき非常食やアイテムをご紹介します。
みなさんこんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。
「一人暮らしで災害に遭遇してしまったらどうしよう」
「何か備えておいたほうがいいのかな?」
一人暮らしの女性に、このようなお悩みをお持ちの方はいませんか?
自宅で災害に遭遇した際に、食事面で困らないようにするための対策をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そもそも非常食とはなに?
非常食とは、地震・土砂崩れ・台風などの災害時といった非常事態に役立つ食料のことです。
災害が起こった際に、ライフラインが絶たれる場合があります。そのライフラインが復旧されると言われているのが、一般的に3日程度です。
そのため、最低3日分の非常食を自宅に備えておくといいとされています。そうすることで、自宅で災害に遭遇した際に食料の調達ができなかったとしても、食料不足に陥る心配がなくなります。
なぜ非常食を備えておく必要があるのか
災害時はスーパーやコンビニなど、食料を調達できる場所が機能しなくなる場合があります。また被害の大きい大規模災害が発生した場合、行政機関もダメージを受けてしまうため、すぐに食料が配給されないことも。
そのような災害時の食料不足に陥るリスクを避けるためにも、最低限自分や家族に必要な食料を日頃から備えておく必要がありますね。
非常食には何を備えておけばいい?
では、いざという災害時に備えて、自宅にどのようなものを備えておけばいいのでしょうか。以下で詳しくご紹介していきます。
備えておくべき非常食と関係するアイテム
備えるべき非常食を選ぶ際には、一番に家族や自分の口に合あったものやアレルギーに配慮した食品で考えましょう。
また、災害時には電気や火が使えなくなることも考慮して、手軽にそのまま食べられるものが最適です。
ほかにも、災害による強いストレスを抱えてしまう恐れがあるため、ストレスを軽減できるようにお菓子など甘いものも合わせて備えておくのがおすすめ。
備えておくべき具体的な非常食
備えておくべき具体的な非常食は次の通りです。これらを備えておくことで、災害時に自宅でも避難所でも食事に困ることがなくなるでしょう。
スーパーやコンビニでも買えるものも多いですが、まとめ買いにはネット通販も便利ですよ。
非常食 | 特徴 | 購入できる場所 |
---|---|---|
長期保存水 | 通常の水は1〜2年程度の保存に比べ、 5年〜15年程度保存できるものがある。 | スーパー、 コンビニ、 ホームセンター、 ネット |
アルファ米 | 水、またはお湯でもどすことで 簡単に食べられるお米。 長期保存も可能。 | スーパー、 ホームセンター、 ネット |
缶詰 | デザートからおかずまで、 さまざまなものが販売。 災害時に不足する栄養を補うために、 大豆や魚系のものがおすすめ。 長期保存も可能。 | スーパー、 コンビニ、 ネット |
パンの缶詰 | 災害時でも美味しく ふっくらしたパンが食べられる 長期保存可能な防災用缶詰。 パン・チョコ・メイプルなど、 さまざまな味がある。 | ホームセンター、 ネット |
フリーズドライ | 味噌汁、お粥、スープなどを、 そのままの美味しさや栄養価で 食べられる乾燥させた商品。 お湯でもどすことで簡単に食べられるため、 災害時の栄養補給におすすめ。 | スーパー、 コンビニ、 ホームセンター、 ネット |
カップ麺 | 災害時にお湯がなくても、 水で1時間程度もどして、食べることができる。 普段から食べ慣れている カップ麺を食べることで、 災害時のストレス軽減にもつながる。 ただし、食べ過ぎると 塩分を取りすぎてしまうため注意。 | スーパー、 コンビニ、 ネット |
お菓子 | 災害時はストレスがたまりやすいため、 チョコレートなど、自分の好きな 甘いお菓子を食べることで ストレス軽減につながる。 | スーパー、 コンビニ、 ネット |
レトルト | カレーや丼などの商品が代表的。 温めずに食べられる 防災用のレトルトもある。 アルファ米と合わせて食べるのがおすすめ | スーパー、 コンビニ、 ネット |
レスキューフーズ | 電気や火を使わずに、 発熱剤と発熱溶液を使用して、 温かいご飯が食べれらる商品。 | ホームセンター、 ネット |
野菜ジュース | 災害時に不足しがちな、 野菜の栄養を補える。 | スーパー、 コンビニ、 ネット |
栄養調整食品 | 電気や火が使えなくても、 手軽に栄養を補える。 | スーパー、 コンビニ、 ネット |
栄養補給ゼリー | 電気や火が使えなくても、 手軽に栄養を補える | スーパー、 コンビニ、 ネット |
非常食と合わせて備えておいたほうがいいもの
非常食と合わせて次のようなものも備えておきましょう。
アイテム | 利用シーン | 購入できる場所・選ぶ際のポイント |
---|---|---|
カセットコンロ ・ボンベ | 自宅のコンロが使えない場合、 カセットコンロとボンベを用意しておけば、 温かいご飯を食べられる。 | ネット、 ホームセンター ※ライフライン復旧がすぐに 行われないことを想定して、 ボンベは複数個用意しておく |
紙皿・コップ | 自宅のお皿やコップが割れてしまったり、 何らかの理由で使用できない場合に役立つ。 ラップを上にかぶせて使用すれば、 水洗いせずに使い回しが可能。 | スーパー、 コンビニ、 100円ショップ、 ネット、 ホームセンター |
スプーン・フォーク | 非常食を食べる際に必要。 | スーパー、 コンビニ、 100円ショップ、 ネット、 ホームセンター ※使い回しできるよう、 紙製ではなくプラスチック 製のものを複数用意 |
ウェットティッシュ | 水が使用できない場合、 手が汚れたり、ご飯を食べる前に 利用できる。 | スーパー、 コンビニ、 ネット、 ホームセンター ※除菌タイプのものを用意 |
非常食はどれくらい備えておけばいい?
災害時、一般的にライフラインが復旧するのは3日程度と言われています。そのため、まずは発災時から1、2日は冷蔵庫の中身を消費するようにしましょう。
その後、発災から2日以降に食べられる、もしくは冷蔵庫が使えないことを考えて、非常食を最低でも3日分は用意しておきましょう。
参照:YAMA HACK
【非常食3日分の例】
水 | アルファ米 | 缶詰 | レトルト食品 |
9リットル | 6〜9食分 | 6〜9食分 | 6〜9食分 |
大規模災害の場合は、復旧に3日以上かかり被災生活が長期化する可能性があるため、余裕がある場合は、1週間以上の非常食を備えておくのがおすすめです。
【非常食1週間分の例】
水 | アルファ米 | 缶詰 | レトルト食品 |
21リットル | 18〜21食分 | 18〜21食分 | 18〜21食分 |
水はたくさん必要ですし、重いので、インターネット通販がおすすめです。
家に3日分~7日分の非常食を置いておくスペースがない方は、ローリングストックという方法がおすすめです。私が実際にやっている水・非常食の備蓄方法も参考にしてくださいね。
一人暮らしだと、もし災害が起こったらどうしようという悩みがあります。
しかし、事前にしっかり非常食や必要なアイテムを備蓄しておくことで、災害時にも食事に困らず生活することができます。
今回ご紹介した非常食を参考に、皆さんもぜひ備蓄を行って災害に備えましょう。