おうち時間が長くなり、巷でよく聞く「100均DIY」や「DIY女子」が気になる今日この頃です。
DIYのトレンドって何だろう?と調べていたら、「RoomClip住文化研究所」がDIYトレンドの変遷を調査したレポートを見つけました!
こんにちは、カーサミアライターのハルカです。
家具や雑貨などインテリアの写真を投稿&閲覧できるSNS「RoomClip」は、みなさんご存知ですよね。「RoomClip住文化研究所」は、あの「RoomClip」の投稿データを元にいろんな調査をしている研究所です。
今のDIYトレンドは「住みよくするための小さな工夫」なんですって。レポートからピックアップしてご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
RoomClipで「参考にされてるDIY」の変遷
世間的にはこの数年、特に注目が集まっているように見えるDIYですが、実際の暮らしのコミュニティではどんな動きがあったのか、「RoomClip住文化研究所」による調査が行われました。
RoomClipには、ユーザーがあとから見返すために写真を「保存する」機能があります。そこで「 DIY」タグが付与された全投稿から、保存されている投稿の上位5枚を2015年、2018年、2020年で比較したところ……
とても興味深い結果に!
2015年は、自分らしさの演出
まず2015年の保存数トップ5のうち、1位・2位は、当時のトレンドスタイル「カフェ風インテリア」の必須アイテムとして人気を集めた、ショーケースをDIYするための設計図だったそうです。
3位・4位はそれぞれテレビ台と本棚の制作事例、そして5位はレンガ風壁紙をDIYで貼った実例の投稿。いずれもインテリア要素が強く、自分らしいスタイルを演出するために行ったDIYの実例が並んだそうです。
2018年は、「棚」が中心
2018年のトップ5は「棚」の写真が目立ち、1位から4位までは、りんご箱や突っ張り式の収納システム、カラーボックスなど、身近なアイテムを活用し、やや不便だった場所をスタイリッシュかつ使いやすくするDIYの実例だったそうです。
5位は壁紙をDIYで貼った様子で、2015年のランキングで見られたような演出のためのDIYから、少しフォーカスがシフトしている様子が見られたということです。
2020年は、収納ライフハック
そして2020年のトップ5は、すべてが「限られたスペースでの収納方法」にまつわるものだったそうです。
写真を見ると、2015年や2018年に見られたようなインテリア要素や、演出を目的としたDIYの写真が1枚もないのが印象的。
また、DIYが投稿されている場所も、1位がテレビ裏、2・3位は洗濯機の上、4位はキッチンと、いずれも目立たない場所です。どれも「このアイテムで、こんなに便利になるんだ」と驚くような、効率的で便利なライフハック要素のある実例が並んだそうです。
投稿データから見る「ひと段落したDIY」と「伸びてるDIY」
DIYトレンドの変遷は、投稿数のデータからも調査されています。まずは2015年頃のインテリアトレンドと深く関わったアイテムがいくつかピックアップされ、その上で投稿水準の推移が調査されました。
「演出品」はひと段落
2015年頃は、SNSにおける「映え」トレンドの影響を受けて、 RoomClipで様々なインテリアスタイルが人気を集めた時期だったそうです。たとえば「カフェ風インテリア」や「西海岸インテリア」、「男前インテリア」など…インテリアスタイルのトレンドは再現方法の共有が急速に広がることで、大きなムーヴメントとなっていきました。
当時流行したインテリアスタイルをつくるためのキーアイテムだった「板壁」「すのこ」「リメ缶」のタグが付与された写真の投稿率を比べると、いずれも5年で大幅に減少しているという結果になったそうです。
手軽なアイテムを使った「プチDIY」が人気
2020年の上位保存数投稿を見ると、2015年や2018年で見られたような「何かを制作する」行為よりもう少し規模の小さい、アレンジのようなものが人気のようです。また、5枚中4枚がワイヤーネットを活用した投稿、2枚は洗面所での投稿という特徴的な結果に。
「プチDIY」「洗面所DIY」「ワイヤーネット」の3つのタグが付与されている投稿率も、5年間で大きく成長していたということです。
特に、ワイヤーネットは8.3倍という顕著な伸長率。ワイヤーネットはインテリアスタイルブームの頃も手に入りやすいDIY材料として人気でしたが、最近は暮らしをより便利にしてくれるアイテムとしての用途が目立っているそうです。
最新トレンドは「屋外」?
また、少し視点を変えて、「DIY関連のタグが付与されている投稿」が、家の中のどこでされているか調べたところ、「玄関/入口」という屋外付近のDIYが注目されていることが分かったそうです。
そこで、屋外のDIYとして人気のある「ウッドデッキDIY」「ウッドフェンスDIY」「室外機カバー」のタグが付与されている写真の投稿率を調査した結果、いずれも5年間で伸長しているということです。
住空間を家の中だけでなく、ベランダやテラス、庭などに拡張しているトレンドが伺えます。
いまのトレンドは、効率的で無駄のないDIY
今回の調査結果は、一部においてDIYの定義が、大きな変化や見た目を演出するための手段から、住みよくするための小さな工夫に変遷していることを示していると、「RoomClip住文化研究所」は考えているそうです。
「ポスト映え時代」と言われる今、住まいの中で改善したいものが「見た目」から「心地よさ」へシフトし、DIYもその流れを汲んでいるとか…。
2020年の保存数上位の投稿で見られるDIYは、どれもカスタム性に優れ、さらに、不要になったら別の使い方ができる、あるいは簡単に分解できるという特徴が挙げられます。
個々の家庭や暮らしのスタイルに合わせて自分らしくアレンジでき、不要になったら気軽にバラせる。そんな、効率的で無駄のないDIYが今、求められているようですね。
たしかに暮らしの中の「あとちょっとだけこうだったら…」は、ピッタリくる既製品を見つける方が難しいこともありますよね。
DIYで作っちゃった方がカンタン便利!
レポートの全文や、ユーザーの実例写真は、「RoomClip住文化研究所」公式サイトから見ることができますよ。
■DIYの中身に変化!ビッグデータから見えたトレンド変遷
https://lab.roomclip.jp/contents/diy/
今回は「RoomClip住文化研究所」が行った、DIYのトレンドの変遷についてのレポートをご紹介しました。
DIYのトレンドは時代の移り変わりと共に「大きな変化や見た目を演出するための手段」から「住みよくするための小さな工夫」へと変化しているんですね。
今トレンドの「プチDIY」ならDIY初心者の私でも挑戦しやすそう。ワイヤーネットを使ったライフハックは真似したいものばかりです…!
トレンドの「プチDIY」を上手に取り入れて、おうちをもっと快適&便利にしちゃいましょう♪
カーサミアでも、プチDIYの実例を記事にしています。
参考にどうぞ!