ニュースなどで災害の情報を目にするたびに、「防災グッズを用意しないと…」と頭では思いつつも、実際に用意するとなるとためらってしまうという方も多いのではないでしょうか。どのようなものを用意すべきかわからなかったり、費用を気にして用意することに踏み出せなかったりしますよね。
こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。
今回は、初心者がまずは買うべき「本当に役立つ、必要な防災グッズ」に関して紹介します。防災グッズはついつい特別で高価なものと考えられがちですが、案外リーズナブルに購入でき、身近で揃えられます。この記事をきっかけに、防災グッズの準備をまずは一歩はじめてみてほしいです。
質問:安くても「本当に役立つ、必要な防災グッズ」は?
水・食料の次に買うべき防災グッズはなんでしょうか?
あまり金銭的な余裕がない生活をしているため、費用をかけられず、お店の防災コーナーを見たりネット検索をするだけで終わってしまいます。なので、本当に役立つもの(絶対に必要なもの)があれば知りたいです。
わかります、高額なものは買えませんよね。これから防災グッズを用意しようと思っている方に向けて、まずは買うべき防災グッズを伺ってみましょう!
回答:本当に役立つ防災グッズ、「費用を抑えたいときに買うべきもの」4選
水や食料以外に、まずは揃えてほしい防災グッズを4つ紹介します。
救急セット
災害時は、多くの傷病者が発生するため怪我をしても直ぐに病院で見てもらえるとは限りません。そのため、災害時に怪我をした際には自身で応急手当するしかない可能性もあり、救急セットは必ず用意しておきたいアイテムの一つです。
救急セットの中には次のようなアイテムを用意しておきましょう。いずれのアイテムも100均で手軽に揃えられます。
- 絆創膏
- 消毒液
- ガーゼ
- 包帯
- テープ
- はさみ
- ピンセット
- 爪切り など
細々と買い揃えるのを面倒に感じるなら、セットになった商品を買うのもよいでしょう。
簡易トイレ
簡易トイレとは、便器等に便袋を付けて、排泄後に吸水シートや凝固剤で水分を安定化させるものです。100均やホームセンターなどで購入できますよ。
災害時は、電気、上下水道などのライフラインが被害を受けトイレが使用できなくなる可能性があります。そのため、災害時にトイレで困らないよう簡易トイレを備えておく必要があるのです。
モバイルバッテリー
災害時は、家族へ安否連絡をする際や災害情報を収集するのにスマホは欠かせません。しかし、電気がストップしてしまった場合、スマホを充電できなくなりますよね。いざというときスマホが使えないという事態にならないためにも、モバイルバッテリーの用意は欠かせません。
モバイルバッテリーを選ぶ際には複数回充電ができるよう大容量のものを選び、充電ケーブルも複数本あわせて準備しておきましょう。
懐中電灯
懐中電灯は、災害の影響で停電してしまった際に安全に行動できるよう欠かせないアイテムです。懐中電灯を選ぶ際には、連続点灯時間が長いものを選ぶのがおすすめ。また、ラジオがついているなど、懐中電灯にプラスアルファの機能が備わっている商品を選ぶのもいいですね。
そのほか、必要な防災グッズはコレ!
まずは揃えてほしい4つの防災グッズを紹介しましたが、これら以外にも揃えてほしい防災グッズはたくさんあります。
どのような防災グッズを揃えればいいのかは、下記の記事を参考にしてください。実際に私が揃えている防災グッズを写真付きでわかりやすく紹介している記事もありますよ!
「本当に役立つ防災グッズ」を安く揃えるコツ
防災グッズをできるだけ費用をかけずに揃えたい方に向けて、安価に揃えるコツを紹介していきます。
自宅にあるもので案外揃えられる
「災害に備えて防災グッズを買わないと!」と特別に考える方も多いでしょう。しかし、わざわざ防災グッズを買わずとも、実は自宅にあるもので案外揃えられたり、代用できたりする場合があります。
例えば、衣類や衛生用品・日用品などは自宅にあるものでだいたい揃えられますよね。また、モバイルバッテリーや懐中電灯も新しく購入せずとも、既に一つは所持しているという方も多いのではないでしょうか。
その他にも、簡易トイレに関しては保冷剤で手作りが可能ですし、調理の際に必要なカセットコンロも空き缶で手作りできます。
それぞれの詳しい手作り方法は以下の過去記事をご覧ください。
保冷剤を非常時用トイレに再利用!方法と注意点は…【防災士解説】
「本当に役立つ防災グッズ」は、意外と100均にある!
防災グッズは、特別なものを買わずとも実は100均で一部グッズを揃えることが可能です。
例えば、簡易トイレ・懐中電灯・救急セット・日用品・衛生用品などだいたいのものを揃えられます。ただし、防災ヘルメットや防災リュックなど一部揃えられない商品もあるため注意してください。
また、100均で購入すればコストは抑えられますが、品質や安全が劣っている可能性もありますので、定期的に動作確認することが必要になる物も出てくることを覚えておきましょう。
具体的に100均で揃えられる防災グッズと注意点は、以下の過去記事を参考にしてください。
女性防災士が非常用持ち出し袋に入れるものは?100均グッズも活用中【一覧リスト付き】
100均防災グッズ、防災のプロが選ぶ「買っていいもの・ダメなもの」。購入時の注意点も
必要な防災グッズがセットになった商品を買おう
防災グッズを一つひとつ揃えていくよりも、「必要な防災グッズ」がセットになった商品を買うほうが意外と費用を抑えられるという場合もあります。
例えば、ダイソーでは以下のような軍手・アルミブランケット・マスク(3枚)・簡易トイレ(3個)がセットになった、「非常持ち出し4点セット(税込550円商品)」が販売されていたりします。そのほかにも、ネットなどでは防災グッズ複数点と防災リュックがセットになった商品も多数販売されています。
もし、防災グッズを本格的に揃えたいという場合には、一つひとつ揃える前にセットになっている商品と値段を比較してみるのもいいですね。
実際に災害を経験してみないと、防災グッズの必要性を実感するのは難しいですよね。しかし、一つでもいいので防災グッズを準備していることで、いざ災害に遭遇した際にそのアイテムがあなたの生活や、ときには命を守ってくれることに繋がるかもしれません。
今回紹介した防災グッズの中からまずは一つでもいいので、準備を始めてみてくださいね。
- Q本当に役立つ防災グッズは?
- A
災害時にもっとも必要なものは、まずは「水と食料」です。
それ以外の防災グッズでは、以下をを優先的に用意するとよいでしょう。1.救急セット
2.簡易トイレ
3.モバイルバッテリー
4.懐中電灯費用を抑えたいなら、簡易トイレや救急セットは100均でも手に入りますよ。まずは安いものからでいいので、「本当に必要な防災グッズ」を一つでも準備してくださいね。