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【防災士解説】防災リュックに入りきらない!圧縮のコツは?

防災
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非常用持ち出し袋(防災リュック)の中に物を詰め込みすぎて、リュックの口が閉まらないなんてことはありませんか?

こんにちは、カーサミアライターのえなです。防災士という防災系の資格保有者である私が、防災に関する疑問を解決していきます。

今回は、「非常用持ち出し袋を詰めるコツ」に関して紹介します。緊急を要するいざという災害時に、本当に必要なものだけを持って素早く避難できるように、詰め方のコツを学び災害時に役立つ非常用持ち出し袋を用意していきましょう。

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質問:非常用持ち出し袋に入りきらない!詰めるコツは?

非常用持ち出し袋を準備していますが、入りきりません…!
詰めるコツを教えてください。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

非常用持ち出し袋の詰め方のコツを伺ってみましょう!

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回答:非常用持ち出し袋に入りきらないとき、チェックすること4つ

非常用持ち出し袋を詰めるコツは最低限必要な中身に絞る、一次避難・二次避難に分ける・防災リュックを見直す・圧縮袋を使う|イメージ画像:イラストAC

非常用持ち出し袋を詰めるコツを4つ紹介していきます。

まずは最低限必要な中身に絞ろう

非常用持ち出し袋は持っていける重さや容量に限りがあるため、できるだけ不必要な物を入れないようにしましょう。中身が入り切らない、または重たくて持てないという方は、まず中身の見直しを行ってください。

「不必要な物が入っていないか」「本当に必要な物が入っているか」などを確認します。最低限必要な中身に絞ることで、非常用持ち出し袋の中身もスッキリし、災害時に持ち出しやすくなりますね。

非常用持ち出し袋の中身の見直し方は、「防災士が解説「非常用持ち出し袋、最低限の中身とは?」重すぎて持てない悩みを解決」を参考にしてください!

衣類(着替え)は、緊急性を要する一次避難用には「1日程度」、一次避難の後に避難所にて長期避難する二次避難用には「3日〜1週間程度」が目安です。

避難時の着替え、何日分必要?多すぎて困る可能性は?【防災士解説】
「台風で避難する場合、女性はどれくらいの着替えを持っていけばいいのでしょうか?また、避難所は一人あたりの場所が決まっていると聞いたのですが、いざ避難してみたときに荷物が入らないと断られるなど、多すぎて困ることはありますか?」という質問に、防災士という防災系の資格保有者である私が回答します。避難時の荷物の量は多いほど良いというわけではありません。その荷物を持って素早く避難できるか、避難所のスペースに収まるかなども考え、適切な量の荷物を災害時に向けて用意しておきましょう。まず避難時の着替えの数は、緊急性を要する一次避難用には「1日程度」、一次避難の後に避難所にて長期避難する二次避難用には「3日~1週間程度」過ごせる着替えを用意するといいでしょう。災害後にすぐに二次避難用の荷物を自宅に取りに帰れるとは限らないため、衛生的に過ごせるよう、一次避難用の持出しには下着を多めに用意しておくと安心かもしれません。緊急性を要する避難時に持ち出す荷物は、基本的に走って逃げられる重さまでにしましょう。自分の体力にあった重さの荷物を用意してください。一般的に女性の場合は10キロ程度の荷物が目安と言われているので参考にしてください。台風は予め被害が予想できる災害のため、もし避難の時間に余裕があり、できるだけたくさんの荷物を持ち込みたいという場合には、避難所の一人あたりのスペースを考慮して荷物を用意するのがおすすめです。予め定められた避難所の一人あたりのスペースは、各自治体により異なっています。続いて、一人暮らしの女性が避難所に持っていくのにおすすめの着替えを紹介します。黒や紺の動きやすいジャージ、カップ付きのインナー、ボクサータイプの下着などがおすすめです。荷物の量が多いことで、避難所の受け入れを断られたという事例は見かけたことがありません。また、自治体などでも避難所に持ち込む荷物の量に関する決まりは明記されていません。しかし、避難所は他の地域住民と共同生活を送ることになる場所です。そのため、周囲の人に迷惑をかけない常識の範囲内で荷物を持ち込むようにしましょう。荷物が多いことで逃げ遅れる可能性が生じたり、避難所で自分の過ごすスペースが狭くなってしまったりといった弊害も考えられます。自分の荷物は自分で管理しなければならず、荷物が多いとその分管理も大変になります。あれもこれもと用意するのではなく、荷物を必要最低限に収めることも大切です。

一次避難用・二次避難用に中身を分けよう

非常用持ち出し袋は、一次避難用と二次避難用の2種類に分けて備えるのがおすすめです。

「一次避難」とは緊急性を要する避難のことを指し、「二次避難」とは生活環境の整っている避難所などへ長期避難することを指します。

一次避難の際には、自分の命を守るために一刻も早く避難する必要があるため、1日程度過ごせる必要最低限の物だけを持ち出すことが大切です。また、二次避難の際には一次避難で持ち出せなかったものや、支援物資が届くまでの間自力で生活ができるよう、3日〜1週間程度過ごせる物を用意しましょう。

一次避難・二次避難それぞれどのようなものを用意すればいいのかは、「非常用持ち出し袋は2種類作るのがベスト!入れたい防災グッズ7選 」をご覧ください。

大容量の非常用持ち出し袋を用意しよう

中身が入り切らないのは、用意しているリュックの容量が小さいからかもしれませんね。そんな際には防災用に最適なリュックに見直してみましょう。次のような機能や特徴のあるリュックが、とくに防災用としておすすめです。

  • 大容量で軽量のもの
  • 暗い中でも安全に避難できるよう反射材付きのもの
  • 重さが分散でき、避難する際にもリュックがぶらつかないようウエストベルト付きのもの
  • 雨の中でも避難できるよう防水性のもの など

■筆者のおすすめリュックはこちら

圧縮アイテムを活用しよう

ブランケット、衣類などかさばる布類は圧縮袋を活用し圧縮することで非常用持ち出し袋の中身をスッキリでき、他の物を入れられるスペースが作れます。さらに容量を開けたい場合には、生理用品やトイレットペーパーなどの紙類を圧縮してもいいですね。圧縮袋は100均で手軽に購入できます。

また、タオルを用意する際には「圧縮タオル」といった既に圧縮された状態で販売されている商品もあります。

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非常用持ち出し袋を用意する際のポイント

非常用持ち出し袋を背負って走れるか事前にシュミレーションしよう|イメージ画像:イラストAC

非常用持ち出し袋を用意する際のポイントも紹介していきましょう。

背負って走れるか確認しておこう

非常用持ち出し袋は、いざという災害時にそれを背負い走って避難できることが必要です。そのため、リュックの中に必要なものを全て詰め込んで終わりではなく、実際に背負って本当に避難できるのかをシミュレーションしておくことも大切。

もし、重すぎて持っていけないと感じた際には、非常用持ち出し袋の詰め方を変えてみるのもおすすめ。実は、詰め方次第で重さの感じ方は変わり、重いものが軽くなるコツを警察庁が次のように紹介してくれています。

また、詰め方を変えても重い場合には、不要なものがないか再度中身を見直したり、二次避難用に中身を移したりすることも検討してみましょう。

定期的に中身の見直しを行おう

特に、水・食料はいざというときに賞味期限が切れており飲めない・食べられないとならないよう、定期的に期限のチェックを行う必要があります。

また、非常用持ち出し袋は季節によって必要性が変わってくるアイテムもありますよね。例えば、冬なのにハンディー扇風機を用意している、夏なのにカイロや防寒具を用意しているなど、定期的に見直していないといざというとき使えない不必要なものを持って避難することになりかねません。

そのため、定期的に中身を見直し、季節に沿って必要なアイテムを取捨選択することも重要です。

非常用持ち出し袋の中には、心配になってあれもこれもとついつい余計なものまで入れてしまうことが多いですよね。しかし、一次避難用と二次避難用に分けたり、必要な物に優先順位をつけたりすることで、非常用持ち出し袋の中身をスッキリできますよ。

また、必要なものは季節やその時々で変わってくるため、できれば年に数回、難しければ9月1日の防災の日など年に1回でもいいので、非常用持ち出し袋の中身を見直してみてくださいね。

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