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賃貸で譲れない条件ランキング【室内編】宅建士女子の実体験

おうち
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質問:お部屋探しで譲れない条件ってなんですか?

不動産屋さんから見て、お部屋探しで譲れない条件はなんですか?

編集部・イイダ
編集部・イイダ

とても興味深いご質問、ありがとうございます!

編集部・アサノ
編集部・アサノ

一般論では回答できないので、私たちそれぞれの「譲れない条件ランキング」を順番に発表していきます。
今回は第3回「室内編」です。

編集長・ヨシムラ
編集長・ヨシムラ

前回の「立地編」では、周辺環境など、お部屋の外のことが中心でした。今回は、設備や広さなど、室内のことに関するランキングを発表します。

編集部・イイダ
編集部・イイダ

お部屋探しのヒントにしてください!

カーサミア編集部は全員が宅建士(おうちに関するプロ)です。

このQ&Aシリーズでは、いままで、お部屋・住まい・不動産に関する一人暮らし女性の疑問に、宅建士として回答していました。

しかし今回のご質問は、個人の価値観が強く反映される部分。

ですので、宅建士としての回答・解説というよりは、不動産会社でいろいろな物件を見て、実際に一人暮らしで何度か引っ越しをしている個人としての体験談をお答えします。

総合編」「立地編」「室内編」の3回シリーズでお届けしますので、お部屋探しの参考にご覧くださいね。

※「家賃」は今回のランキングからは除いています。家賃は「譲れる・譲れない」を自分で決められる条件ではないと考えているからです。同じ家賃ならどの条件を優先させるか…のランキングとしてご覧ください。

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回答:宅建士女子3人が考える、お部屋の条件ランキング

パターン1 お部屋の広さ(畳数)や収納の大きさより、フィーリング重視

編集長・ヨシムラ
編集長・ヨシムラ

まずは私の条件ランキングを発表します。

お部屋の広さ(畳数)や収納の大きさよりも、暮らしやすさと居心地が重要だと思います。だから間取り図だけでは判断できません、実際に内見して「感じる」部分がとても大切です。

1位建物や室内の雰囲気が好みで、暮らしがイメージできる
2位玄関が広めで、収納がある
3位独立洗面台がある
4位収納の形が使いやすい
5位キッチンに家電を置くスペースがある
プロフィール
編集長・ヨシムラ

一人暮らし女性を応援するウェブマガジン「カーサミア」編集長。企画・プロモーション・販売に関わったマンションは28棟。その経験を活かして記事を執筆中。
(宅地建物取引士、整理収納アドバイザー準1級)

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引っ越し回数:学生時代1回、社会人になってから2回

1位:建物や室内の雰囲気が好みで、暮らしがイメージできる

言葉として表しにくいものですが、よく言う「フィーリング」を大切にしています。

部屋に入ったときの感じ方+生活がイメージできるかが、最重要ポイント。

ここをクリアできれば他は寛容になれるくらい、大切な条件です。

皆さんもお部屋探しの時に、部屋に入ってみて「ここはナシだな」「いいかも」と感じたことがあると思います。私はその感覚をとても重視しています。

ちょっと極端ですが、2位から5位の条件がすべて揃っていても、お部屋に入ったときにフィーリングがイマイチだったら、私はその部屋を選びません…!

2位:玄関が広めで収納がある 
3位:独立洗面台がある 
4位:収納の形が使いやすい 
5位:キッチンに家電を置くスペースがある

これらは、より暮らしやすくするための条件です。

あれば嬉しいけれどなくても大丈夫。もし叶わなくても工夫で補完することが可能です。

ということで、とにかくフィーリング重視、です。

編集長・ヨシムラ
編集長・ヨシムラ

フィーリング重視って、かなり曖昧な感じに見えますね(笑)
でも本当なんですよね。立地さえ抑えてれば室内は「フィーリング」です。

編集部・イイダ
編集部・イイダ

言い表すのは難しいですが、お部屋に入った瞬間に「ここは違うかな…」という気持ちになること、確かにありますよね。

編集部・アサノ
編集部・アサノ

あれば嬉しいけれど、なくても工夫次第で補完できる部分ってたくさんありますよね。

パターン2 自分が絶対に避けたいNG条件を明確に

編集部・イイダ
編集部・イイダ

次は、私の条件ランキングですね。

私は「どんな条件が絶対に嫌か」で自分にとってマストの条件を決めてから、「よりよい」の条件を探していくようにしてます。
理想を見ていくとキリがなくなってしまうので…!

1位風呂トイレ別
2位室内に洗濯機が置ける
3位(南向きで)明るい&窓が大きい&開けられる
4位キッチンの使い勝手
5位部屋の収納が大きい
プロフィール
編集部・イイダ

一人暮らし女性応援メディア「カーサミア」の新入り編集部員(宅地建物取引士)
ごはんが大好き、好きなおにぎりはちりめん山椒。最近の愛読はレタスクラブ。

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引っ越し回数:社会人になってから2回

1位:風呂トイレ別

お風呂はのんびり入りたいので、シャワーカーテンを使うのは嫌です。

トイレットペーパーや生理用品など、湿度に弱くて別の場所に置くのは面倒ですし、友達が来た時にトイレが使いづらそうなのも…。

2位:室内に洗濯機が置ける

週末は洗濯してる間に買い物に行くことも多いので、ベランダや共用廊下にあるのは心配です。

また、洗濯機自体が汚れるのも避けたいです。

3位:(南向きで)明るい&窓が大きい&開けられる

明るくないと本当に元気が出ないので、晴れの日でも暗い部屋はNG。

基本的に雨の日以外は毎朝窓を開けて風を通したいですね。

4位:キッチンの使い勝手

具体的には、
・2口コンロ(できればガス)
・作業スペースがある
・窓がある
・コンセントがある
・収納がある

です。

ごはんが好きなので、料理をしやすい空間でありたいです。お菓子も作るので、作業スペースと器具もしまえる大きめの収納が欲しいですね。

窓があると換気ができてとてもよいです。

コンセントについては、冷蔵庫・レンジのほかにも、オーブントースター・電子ケトル・ハンドミキサー・コーヒーメーカー等々コンセントを使う物って何かと多いので、少ないと詰みます。たくさん、そしてできれば別回路のコンセントがほしいですね。

5位:部屋の収納が大きい

私は絶対にこたつが欲しいんですけど、夏用・冬用の寝具、洋服のほかに、こたつ布団一式もしまうためには、大きい収納がないと厳しいので。

編集部・イイダ
編集部・イイダ

1~3位は、ほぼ同率マストです。私にとって絶対譲れない部分…!

編集部・アサノ
編集部・アサノ

4位のキッチンの条件も細かい…!
こだわりのお部屋って感じがします。

編集長・ヨシムラ
編集長・ヨシムラ

快適に生活できそうな条件たちですね…!

ここまで具体的な条件でマストもあると、エリアを少し広げるか、駅から15分は歩かないと物件がないかもしれませんね。

パターン3 築年数である程度絞って、あとは水回り重視

編集部・アサノ
編集部・アサノ

最後は私の条件ランキングです。

基本は水回り重視です。でも前提条件として、ある程度新しい物件に住みたいです。

1位建物の断熱性能(築30年以内くらい)
2位キッチンが広い
3位お風呂が高機能
4位玄関と部屋の間に扉がある
5位都市ガス
プロフィール
編集部・アサノ

一人暮らし女性応援メディア「カーサミア」の編集部員・ウェブデザイナー(宅地建物取引士、3級FP技能士)。
新卒でマンション販売会社に勤めたのち、ITベンチャー企業をいくつか経て、カーサミアに参加。お金の計算をするのが好き。

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引っ越し回数:学生時代1回、社会人になってから2回

1位:建物の断熱性能(≒築30年以内くらい)

「室内」のことか?というツッコミが入りそうなんですけれども。書かせてください。

総合編」でも書いたように、断熱性能と、お部屋の住み心地は無関係ではないと感じています。

もちろんその物件の構造・窓の造り・断熱材の質にもよるので、築年数だけでは判断できないです。でも傾向としては新しい物件のほうが断熱性能がいいことが多いですから、私はお部屋探しの最初の段階で、まず築年数で絞っています。具体的には築30年以内。これくらいの築年数であれば、それなりの断熱性能を期待できる建物が多いです。

古い物件では窓際・壁際が寒いので、結局全部コタツの周辺に持ってきちゃって、実質で使える部屋の広さが狭かったんですよね。新しいお部屋のほうが、隅々まで使えるので結果的に広く感じられるというのが実感です。

リフォーム済み物件でも、たいていの場合は断熱リフォームまでしていないので、「寒さ」の問題は解決しないんですよね。

ですから、古くて広いお部屋よりも、一回り狭くても新しくて断熱性能のいいお部屋を選びます。

2位:キッチンが広い

具体的には、
・作業スペースが広い
・収納がある

です。

日々の暮らしで一番大切にしているのが手作りごはんなので、キッチンの使い勝手にはこだわりたいですね。

作り置きを週末にたくさん作る派なので、ものを広げられる作業スペースはとても重要だと思っています。家電を置けることも大事ですが、いろんなものを広げたい気持ちが強いので「作業スペース」と呼んでいます。

2口コンロについては、以前は必須だと思っていたのですが、最近になって電気調理鍋を手に入れたら便利すぎて。これがあればコンロは少なくてもいいかも?と思い始めています。

3位:お風呂が高機能

私は過去にいろんな物件に住んだことがあります。3点ユニットバス・2点ユニットバス・バランス釜・追い炊き機能なし、などなど…。

それなりに工夫して十分に住めていたので、3点ユニットでも住めると思っています。あれはあれで便利な部分もありますし。

でもやっぱり、できるだけ高機能なほうが、住み心地がよくなると思います。

特に浴室乾燥機はなるべくほしいですね…!
あの便利さを知ってしまったので、もう浴室乾燥機なしの生活には戻りたくないです。

4位:玄関と部屋の間に扉がある

玄関を開けてすぐに家の中が見えるお部屋だと、宅配便の人が来るときなどにプライバシーが気になります。扉1枚ほしいですね。

5位:都市ガス

プロパンガスは、気を遣わないと光熱費がとんでもない金額に跳ね上がってしまうので…。

編集部・アサノ
編集部・アサノ

引越し回数が増えるに従って「前よりいいお部屋じゃないと引っ越す意味がない」という気持ちになって、どんどん求める条件がグレードアップしている自覚はあります。笑

編集長・ヨシムラ
編集長・ヨシムラ

分かります!でもこの条件の物件を駅徒歩5分で探すと(「総合編」「立地編」参照)、家賃が跳ね上がりそうですね…!

編集部・イイダ
編集部・イイダ

玄関と部屋の間の扉って内見の時はあまり気付かないんですよね…。
一度住んだ時に冷房も全部玄関まで行くのが嫌で、結局突っ張り棒+カーテンで仕切って住んでました。

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お部屋探しの条件で「建物の断熱性能(築年数)」を重視する理由

編集部・アサノ
編集部・アサノ

築年数は目立たない部分なので妥協する人が多いのですが、私は気にしなさすぎて、断熱性能の面でもそれ以外の面でも、大いに後悔した経験があるのでお伝えしますね。

築60年の家賃激安マンションに住んだことがあります。

10年ほど前のことです。当時の状態で築60年超、1950年台初頭に建てられたマンションでした。2年以内の取り壊しが決まっていて、時期が来たら退去が必須。

でも家賃は周辺の築浅マンションと比べれば半額以下。しかも広い。そして陽当たり抜群。

最初は「掘り出し物件だ!」と思いました。

入居前に感じていた最大のデメリットは、洗濯機置場がないこと。

家庭用洗濯機が一般に普及する前の時代に建てられたので、外置き洗濯機ですらなく、本当にどこにも置場がありませんでした。案内してくれた不動産屋さんによると、洗濯機は廊下に置いて、お風呂に洗濯機の排水ホースを突っ込んで使うとのことでした。

お風呂のたびに洗濯機のホースを片付けるのは不便ですが、でも2年弱の居住期間でしっかり貯金できそうだからいいか、と思いました。

…しかし、半年ほどで逃げ出しました…。

使い勝手が悪いなんてレベルではなかったです。理由は洗濯機…ではなく、まったく意識していなかった「断熱性能」が原因でした。

断熱性能が低いため、冬になると部屋の中がめちゃめちゃ寒くて、コタツの周りでしか生活ができなくなりました。せっかくの広いお部屋なのに…。

そして壁への結露がすごかったです。壁そのもの全面が結露しました。壁全面の結露に対処しきれなかった結果、服や布団にカビが生えてしまいました。カビ取りクリーニング代が、これまた結構な出費で…。

もうひとつの理由として、宗教の勧誘がすごかったことも嫌でした(取り壊しの決まっているマンションに引っ越してきた貧乏人だと思われて、狙われていたのかもしれません…)。
取り壊しの時期が近付くにつれ、入居者がどんどん少なくなっていて、周りに人がいない状態で勧誘されるのを怖く感じるようになってきました。

結果、入居から約半年で限界を迎え、逃げるように引っ越しました。

…という経験をしたので、築年数は妥協しない方がよいと思います。

もちろん、「あえて古民家・レトロマンションに住みたい!」というのはアリだと思います。すてきな冒険、心躍るチャレンジですよね。でも強い意志がないまま、私のように家賃につられて築年数を妥協するのはオススメしません。

築年数を妥協しないと言っても、「絶対に築10年以内」などと思う必要はないです。築30年以内くらいでも許容範囲だと思いますよ。

編集部の「お部屋探しの条件ランキング【室内編】」は、3人それぞれに個性が出ました。

どうせ引っ越すなら今よりいい条件のお部屋がいいな…となりがちですが、理想を挙げればキリがないのも事実。もちろん妥協しすぎるのはよくないですが、少しくらい妥協しても意外と大丈夫な部分も多いです。

室内の設備や間取りに関する条件は、「叶わなくても工夫で補える」部分も大きいです。たとえば「お風呂・トイレ・洗面台」が一緒になった3点ユニットバスでも、快適に暮らす工夫はできます。

かさみやちゃん
かさみやちゃん

でもやっぱり、理想も追いかけたいですよね~~

過去にご案内したお客様の「こんな間取りに住みたい」というご要望を詰め込んで企画した、「一人暮らし女性の理想的な間取りはこちらの記事にまとめています。参考にしてくださいね。

そして条件や間取り図だけは決めず、最後には実物を見て選んでほしいと思います。

すてきなお部屋が見つかりますように!

内見時のチェックポイント

物件の内見におすすめの時間帯は?チェックポイントは?【宅建士解説】
「しっかり内見(内覧)しましょう」とよく聞きますが、内見は何時くらいに行くのがおすすめですか?また、昼と夜で見るべきポイントの違いってありますか?という質問に、カーサミア編集部の宅建士が回答します。物件に対する印象に影響する要素は、①曜日②時間帯③天気です。ですので計画を立てる際には、「①曜日 × ②時間帯」の組み合わせで、何度か物件を見に行けるように調整しましょう。曜日と時間帯の組み合わせは6パターン。といっても、すべてで不動産屋さんと一緒に室内を見る必要はありません。不動産屋さんと一緒に室内を内見するのは、家でゆっくり過ごしたい「週末×朝」と「休日×昼」がおすすめです。【確認ポイント】・周囲の騒音・部屋の外の人通りなど。また「平日×朝」と「平日×夜」に関しては、不動産屋さんの手を借りなくても大丈夫。自分でお部屋と駅の間など、周辺を歩いてみて、行きと帰りの通勤時間帯の状況をチェックしましょう。【確認ポイント】・家から駅までの実際のルートと所要時間・安全に通勤できるか・(特に夜の)通勤経路の明るさや人気(ひとけ)・交通量や街の様子 など。また、曜日・時間帯にかかわらず、ほかの居住者のライフスタイルは要チェックです。【確認ポイント】・上下左右の居住者のライフスタイル。昼夜逆転の人がいると、物音が気になったり、騒音トラブルになるケースがあります。お部屋の外からでも、可能な範囲で注目してみましょう。日常生活で大切にしたい過ごし方を中心に、「自分の大切にしたい過ごし方は、このお部屋で支障がないかな?」という視点で確認してください。また、検討しているときに雨が降ったらチャンスです。ぜひ雨の日の様子(通勤経路や近くの川の様子など)も見に行ってみてくださいね!
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家賃の目安はいくら?

賃貸の家賃と同等負担で、購入できるマンションは?【比較シミュレーション 使い方】
「買えるなら買いたい」とマンション購入に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。でも、マンション購入したあとの月々の住居費のこと、特に「具体的に毎月いくら支払うことになるの?」という情報は少ないです。住宅ローンの月々返済額と、管理費・修繕積立金などのランニングコストは人それぞれ・物件それぞれなので、目安を示すことが非常に難しいためです。でも、なんの目安もない状態では、そもそもの比較検討ができませんよね。ですから、賃貸と購入の費用をシミュレーションできる「ずっと賃貸・マンション購入比較シミュレーション計算ツール」を公開しました。あくまで概算ですが、費用感の参考にしてくださいね。使い方はとっても簡単。現在の住居費(家賃+管理費・共益費など)を入力するだけ。現在の賃貸が8万円の場合、ずっと住み続けると、60年間で5760万円がかかります。しかしこれは、「5760万円のマンションが買える」という意味ではありません。シミュレーションツールでは、まず、管理費・修繕積立金の合計を月々2.5万円と仮定します。月々の住居費を同程度の8万円とするためには、住居費8万円-ランニングコスト2.5万円=ローン返済額5.5万円となります。月々のローン返済額が5.5万円なら、下記のように、おおよそ1700万~2200万円前後の物件購入を検討可能です(金利1.3%、返済期間35年の場合)。検討が具体的になってきたら、頭金と諸費用について考えましょう。頭金とは別に、各種手数料や税金などの「諸費用」が必要になります。一般的に新築マンション(専有面積50㎡以下のコンパクトマンション)の購入時には、諸費用として5~7%程度用意しておくことが推奨されています。中古マンションで仲介手数料が必要な場合は8~10%程度と考えておくといいでしょう。さらにいざというときのため手元に残すお金のことを考えると、「貯金が300万円あっても、頭金は60万円」というケースもありえます。本格的にマンション購入を検討するときは、まず、頭金と諸費用のための資金をどうするか考えてみましょう。・手持ちの資金でまかなう・これから貯金する・親族から援助(贈与)してもらう・親族から借りる・住宅ローンとは別に、金融機関から借りる…など、さまざまな方法がありますよ。諸費用の目途がつき、資金のうち頭金にできる金額のイメージがついたら、住宅ローンのプラン・金利について、詳細にシミュレーションしてみてください。個人的によく使うシミュレーションサイトは、SUUMOとARUHIです。もし具体的に購入を検討している物件があるなら、その物件を扱っている不動産会社にコンタクトを取ってみましょう。検討中の物件について、購入申込の前に行う「事前審査」ができるよう、金融機関と繋いでくれるはずです。銀行の判断によっては、より金利を下げた住宅ローン(優遇金利)が使えることもあります。最後に、「ずっと賃貸・マンション購入比較シミュレーション計算ツール」における概算の考え方をご紹介します。・ランニングコスト(管理費+修繕積立金):国土交通省の「平成30年度マンション総合調査」から、1戸当たりの平均の月額を参考に「2.5万円」と仮定しています。・住宅ローンの金利と返済額について:全期間固定型のフラット35で、35年返済として計算しています。・ボーナス時返済額:「0円」の設定です。・固定資産税等:含みません。それなりに大きな金額ですが、賃貸でも更新料がかかることを思えば、特段に恐れなくて大丈夫ですよ。賃貸の家賃と比較して、同程度の住居費負担で買えるマンションの金額、イメージできたでしょうか?記事では「家賃8万円」のシミュレーションでご説明しましたが、ツールではあなたの状況に合わせた金額を入力できますよ。
賃貸で譲れない条件ランキング【総合編】宅建士女子の考える優先順位は?
Q「不動産屋さんから見て、お部屋探しで譲れないポイントはなんですか?」このご質問は、個人の価値観が強く反映される部分。ですので宅建士としての回答・解説というよりは、不動産会社でいろいろな物件を見て、実際に一人暮らしで何度か引っ越しをしている個人としてお答えします。お部屋探しの参考にご覧くださいね。「家賃」は今回のランキングからは除いています。家賃は譲れる・譲れないを自分で決められる条件ではないからです。同じ家賃ならどの条件を優先させるか…のランキングとしてご覧ください。◇パターン1 立地重視で具体的に、室内はフィーリング まずは私の条件ランキングを発表します。場所は変えられないので、好きな沿線で駅までほどよい距離の立地で探します。1位:好きな沿線 2位:建物や室内の雰囲気が好みで暮らしがイメージできる 3位:駅徒歩10分以内 4位:駅の間にスーパーとコンビニとドラッグストアがある 5位:築25年前後以内 私は首都圏の出身で、かつ仕事柄いろいろな場所を知っているので、「この沿線と相性がいい」のような沿線重視で判断する癖がついているかと思います。◇パターン2 自分のライフスタイルから「絶対に嫌・困るもの」を先に決める では、次に私の条件ランキングです。理想を見ていくとキリがなくなってしまうので、「どんな条件が絶対に嫌か」でマストの条件を決めてから、「よりよい」条件を探すようにしています。 1位:通勤50分以内で乗り換え1回以内 2位:風呂トイレ別 3位:室内に洗濯機が置ける 4位:明るい南向き 5位:実家まで日帰りできる距離(電車1~2時間程度) ランキングには入りきらなかったのですが、作り置きするのにキッチンにある程度スペースが欲しい気持ちもあります…!◇パターン3 基本的な条件で絞ったら、あとは自分のライフスタイルに合わせて 最後は私の条件ランキングです。私は地方出身で、上京後に転々と引っ越し&転職をした時期があります。その経験が、ランキングにも影響していると思います。1位:駅徒歩5分以内 2位:ターミナル駅まで30分程度 3位:建物の断熱性能(築30年以内くらい) 4位:駅前にスーパー・ドラッグストアが複数 5位:キッチンが広い 電車のアクセスについて、職場へのアクセスではなく「ターミナル駅」で考えるのは、上京後に転職を重ねた時期の影響ですね。 宅建士女子の賃貸で譲れない条件ランキング【総合編】は、どちらかといえば「立地」に関することが上位に挙がりました。「場所は変えられない」という発言もありましたが、不動産業界で働いていると、先輩や上司から同様の言葉を聞くことが多いです。しかし、「立地」といってしまえば一言ですが、・沿線・職場への電車アクセス・実家への電車アクセス・ターミナル駅への電車アクセス・周辺のお店の状況・現地まわりの環境・ハザードマップなど、いろいろな側面があります。どこを重視するかは、人それぞれでいいと思います。編集部内の宅建士女子も、それぞれが自分の価値観を持っています。また、お部屋の中のことについても、重視する部分は・フィーリング・お風呂&トイレ・キッチン・玄関・明るさなど、人それぞれのポイントがあります。工夫でどうにかなることも多いですし、理想を追いかけるとキリがない部分。でもせっかく引っ越すのですから、自分のこだわりも大切にしたいところです。「これが正解」というものはないので、みなさんも自分のライフスタイルや価値観に合わせて、ぴったりのお部屋を選んでくださいね。

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