ずっと賃貸に住んでいて、大丈夫かな…?
メリット・デメリット、両方ありますよね。FPさんと一緒に、整理してみましょう。
30代独身女性は経済的にも余裕が出てきて、不動産購入を1度は検討するでしょう。はたして「不動産購入VS賃貸」は、どちらが良いのでしょうか?
こんにちは。カーサミアライターの芦原です。
エイチームフィナジー「独身者の住宅購入に関しての意識調査」では、30代前半の女性は37.2%、30代後半では34.2%が住宅購入に積極的であることが判明しました。その一方で、「住宅ローンを払い続けたくない」「自由に住む場所を選びたい」と住宅購入に躊躇する女性もいます。
「賃貸の場合は資産にならないけれど、大丈夫だろうか…?」
「自由に住み替えができる賃貸に魅力を感じるけど…?」
「将来を考えたときに賃貸のままで大丈夫なのだろうか…?」
結論から説明すると、ライフスタイルによってベストな選択肢は異なります。そのため、それぞれのメリット・デメリットについて押さえておきましょう。ここでは、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ芦原が、読者の皆様の疑問を解決していきます。
独身女性が賃貸暮らしを選ぶメリット
まずは、独身女性が賃貸暮らしを選ぶメリットについて解説します。
気軽に住み替えられる
各自で目指すライフスタイルがありますが、取り巻く環境は、性別・年代・場所・時代に応じて変化します。新型コロナウイルスの影響でリモートワークが普及した際は、都内から田舎に移住する人もいました。このような予測不可能な事態でも、賃貸暮らしを選択すれば、変化に応じた暮らし方ができます。
維持費・修繕費がかからない
不動産購入は資産になるメリットがありますが、維持費や修繕費がかかります。独身女性の場合は、戸建てよりもマンションを希望する人が多いですが、マンション購入の場合は、管理費と修繕積立金を毎月支払わなければいけません。
また、固定資産税や都市計画税もかかります。室内の設備が経年劣化で故障した場合は、自分で修繕しなければいけません。住宅ローン返済後も、これらの支払いは続きます。
ローンを組まずに済む
住宅ローンの返済は大きな負担となります。住宅金融支援機構「2019年度民間住宅ローンの貸出動向調査」では、新規貸出における契約期間の平均は26.7年です。しかし、実際に完済するまでの期間は平均15.7年とされています。
15年以上の長期間、住宅ローンを返済できるか不安に感じる方は、ローンを組まないという選択肢でも良いでしょう。
独身女性が賃貸暮らしを選ぶデメリット
次に、独身女性が賃貸暮らしを選ぶデメリットをご紹介します。
資産形成できない
賃貸暮らしは、家賃分を消費するだけです。将来の資産になりません。マンション購入を漠然と考え出す独身女性の方は、将来に備えて資産形成のために不動産購入を検討する方が多いです。購入した場合は、将来、売却したり賃貸に出したりできる資産になりますが、賃貸暮らしではこのような資産を持てません。
リフォームが自由に行えない
住まいにこだわりたい方は、自分好みの空間にリフォームすることを楽しんでいます。自分たちの暮らしを楽しくしたいという理由で、積極的にリフォームを行う方が多いです。しかし、賃貸暮らしの場合は、自由にリフォームが行えません。貸主側の許可が必要になります。
引っ越し費用が高い
賃貸暮らしは気軽に住み替えられるのがメリットと説明しましたが、引っ越し費用が高額です。引っ越し回数が増えると、大きな負担となるため注意してください。
下記のように、1回あたりの引っ越しで約19.3万円~43.6万円を支払わなければいけません。
一人暮らしの部屋を借りる場合の費用
項目 | 各費用の相場 | 家賃6万円の場合 |
敷金 | 家賃0~2ヵ月分 | 0~12万円 |
礼金 | 家賃0~2ヵ月分 | 0~12万円 |
仲介手数料 | 家賃1ヵ月分 | 6万円 |
前家賃・日割家賃 | 家賃1.5ヵ月分 | 9万円 |
管理費・共益費 | 家賃5%~10% | 0.3~0.6万円 |
鍵交換費 | 2万円/回 | 2万円 |
火災保険料 | 2万円/2年毎 | 2万円 |
合計 | – | 19.3万円~43.6万円 |
老後は入居審査に通りづらくなる
働き盛りの世代では気にする必要はありませんが、老後も賃貸暮らしを希望する場合は、入居審査が通りづらくなる傾向があります。入居したい物件を見つけても、貸主側に断られてしまうことも少なくありません。
また、不動産のオーナーチェンジによって、退去して欲しいと言われてしまう可能性もゼロではありません。このような諸問題があることを認識しておきましょう。
今回は、独身女性が賃貸暮らしを選ぶメリット・デメリットについてご紹介しました。不動産購入を検討する独身女性の方もいますが、一概にどちらが良いか悪いかは言えません。
地方は空き家化している物件も多くあります。そのため、将来的に田舎暮らしをしたいとお考えの方は賃貸暮らしでも良いでしょう。ぜひ、この記事を参考にしながら、ライフプランに見合った住まいを選択してみてください。
マンション購入のメリット・デメリットはこちらです。
ライフプランに合わせて、住まいを考えてみてくださいね。
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